ろう付は、部材接合方法の一種で、一般に知られる溶接(接合部を溶かしながら接合)とは異なり、接合部を溶かすことなく、母材同士を媒介する"
ろう"を溶かすことにより、接合を行う技術です。(厳密にいえば、金属同士の接合の場合、母材表面が溶けた"
ろう"に溶け込んで、金属結合しています。)一般的に知られているろう接技術として、ハンダ付けがありますが、ろう付とは用いる"ろう材"の溶融温度が異なり、ろう付は溶融温度450度以上の硬ろう、ハンダ付けは450度未満の軟ろうをそれぞれ用いています。
この手法が紀元前3〜4000年頃にすでに用いられていたといわれています。
今日まで産業の発展には欠かすことができない基幹技術として活用されており、近年特に、航空宇宙産業、電子産業などでめざましい成果をあげています。